紙すきの工程 なだらかな山々に囲まれ、水清らかな長良川や板取川が流れる美濃市。和紙の原料である良質の楮(こうぞ)が多く取れ、豊かな自然の恵みとそこに住む人々の知恵と工夫によって美濃和紙は生まれました。繊細で丈夫な美濃和紙の歴史を紐解いてみましょう。 1.楮(こうぞ)の木の皮をむいて、白い皮だけにします。 2.皮を川の中にずっとつけて、白くさらします。(川ざらし) 3.皮を大きな釜に入れ、柔らかくなるまで煮ます。 4.皮に残っているごみを手で取り除きます。(ちり取り) 5.石の盤の上で、叩いて細かくほぐします。 6.楮(こうぞ)と水と粘りけを出すために黄蜀葵(とろろあおい)をまぜあわせて、簀桁(すけた)ですきあげます。 7.すきあげた紙を順番に積み重ね、その上から圧力をかけて水を搾り出します。 8.紙を板にはり、太陽の光で乾燥させます。 9.紙を光で透かしてみて、厚さや色の違いで紙を分類します 10.用途に合ったサイズに包丁で切って、最後に包装して完成です。