2025/7/20(日)~2025/7/21(月) 市指定無形民俗文化財 虫送り(上野・御手洗) むしおくり
夏の土用に入って3日目をこの地方では土用三郎と呼んでいます。
集落のお年寄りたちがそれぞれ材料・器具を持ち寄って、氏神様に集まって藁で馬に乗った武将と、その奥方、侍女の3体の人形を作り、行列の先頭に「斎藤別当実盛公」と大書した旗を掲げ、次いで武将と奥方、侍女の人形が続き、その後ろに萩と栗の小枝をたばねた一束を手に持って行列に参加します。
太鼓をたたきながら「うんかの紙のおん立ちじゃ、降っても照ってもおん立ちじゃ」と連呼しつつ、集落中の田畑を回って、農作物の豊作を願い手にする小枝で作物をなでながら、隣村の境まで行き、そこで般若心境を一巻唱え、持ってきた人形をその場所に立て置き帰ってきます。
この藁人形は、源平時代、平家方の斎藤別当実盛という武将と、その奥方おはぎと侍女おくりであると言われています。
村人は実盛が戦に敗れ逃げる途中、稲の株に躓いて倒れ、そこで源氏の武将手塚太郎光盛に首を取られたという伝説から、その実盛の怨念が稲の害虫うんかを追い払うのだと言われています。
しかし、これは稲の虫の霊魂を藁の人形「よりしろ」にうつして流す古事からおこったもので、この人形が実盛になったのは、田の虫のことを「さねむし」と言った古事が転じて「さねもり」となったといわれています。現在美濃市内で虫送りをしているのは、御手洗と上野だけになります。
基本情報
開催場所 | 上野 上野転作促進技術研修所(美濃市上野870番地2)(上野八幡神社隣) 御手洗 真木倉神社(美濃市御手洗561番地) |
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開催時間 | 上野 2025年7月20日(日)午前9時から 御手洗 2025年7月21日(月・祝)午後3時30分から |
電話番号 | 教育委員会人づくり文化課 0575-35-2711 |